市販の制汗剤と当院で扱っている多汗症薬剤は、含まれる成分、作用機序、使用方法、効果が現れるまでの期間に違いがあります。
市販の制汗剤には、「塩化アルミニウム」「クロルヒドロキシアルミニウム」「ミョウバン」などの制汗成分と、「イソプロピルメチルフェノール」などの殺菌成分が含まれています。
これらの成分は、汗腺を一時的に塞いで汗の分泌を抑えるか、汗腺の収縮を抑制します。
効果が現れるまでには、商品ごとに成分も配合量も異なり、かつ個人差もございますが、毎日塗り続ける必要があります。
一方、当院で扱っている多汗症薬剤は神経伝達物質として働くアセチルコリンが汗腺のムスカリン受容体に結合するのを阻害することで、発汗を抑えます。
個人差はありますが、数日から2週間程度で効果が現れます。